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イベントレポート:龍谷大学降誕会
5月13日に京都にある龍谷大学で開催された親鸞聖人降誕会の中でワークショップを実施してきました。
龍谷大学は西本願寺が作った大学で、浄土真宗の宗祖である親鸞聖人のお誕生をお祝いする降誕会(ごうたんえ)を毎年おこなっています。
今回のワークショップは親鸞聖人が9歳の時に得度される場面を、大きな掛け軸に、消しゴムはんこを捺して表現しました。
津久井がはんこで押している言葉は、親鸞聖人が詠まれたと伝わる和歌です。
「明日ありと 思う心の仇桜 夜半に嵐の 吹かぬものかは」
親鸞聖人が9歳の時、仏門に入られる決心をされ、天台座主である慈円を訪ねましたが、すでに夜だったので、「明日の朝になったら得度の式をしてあげましょう」と言われました。
しかし、親鸞聖人は「明日まで待てぬ」と、詠まれたのがこの歌と伝わっています。
この歌の意味は、「今美しく咲いている桜を、明日も見ることができるだろうと安心していても、夜半には嵐が吹いて散ってしまうかもしれない」ということです。
親鸞聖人は、自分の命を桜の花に喩え、「明日がどうなるか、自分の命があるかどうか分からない、だから今したいことを先延ばしにせず、今を精一杯に生きたい」との思いが歌に込められています。
これは大学生の皆さんへのメッセージであると同時に、我々諸行無常ズへの切なる教訓でもあります(笑)
この、「あだ桜」の部分をワークショップで参加の皆さんに彫って、それぞれに好きな色で、掛け軸に押していただきました。
大学生だけでなく、お子さんも龍大の職員さんも、喫茶みどりのお母さんも参加してくれて、ワイワイ楽しく作品を作ることが出来ました。
ご参加いただいた皆さん、降誕会のスタッフの皆さん、本当にありがとうございました◎
*教え的な部分は普段麻田が担当なのですが、津久井が一生懸命調べて書いてくれました。パチパチパチ。